ブースティングとは
意味
ブースティングはアンサンブル学習の一種です。
以前取り上げましたバギングも、同じくアンサンブル学習の仲間です。
アンサンブル学習とは、学習器をたくさん集めて高性能な学習器を作ろうという発想のこと。
つまり、『三人寄れば文殊の知恵』ですね。
ブースティングの特長は、順番に学習器を作っていく際に、それまでの学習器が誤分類した部分を中心に学習することで、苦手な部分を補う形で成長していく点にあります。
人間も、試験勉強等で問題集を解くにあたり、間違えた問題だけ2周目やろう…とかなりますよね。AIもそうやって賢くなっていきます。
バギングとの違い
テスト(試験)で例えるならば…、
バギングはA君・B君・C君が同時にテストを受けて多数決で各設問の答えを導き出すイメージ。
対してブースティングはA君がまずテストを受けて、B君はA君の間違えた問題を重点的に対策した上でテストを受験。C君は~…というイメージ。
後者のほうが点数は取れますが、1人ずつ受験するため、時間がかかります。
つまり、ブースティングを用いた学習では、精度の向上が期待できますが、学習時間が多くかかってしまいがちです。
まとめ
今回はブースティングの意味とバギングとの違いについて考えました。
一長一短ですので、ケースバイケースで以下のように使い分けるのが良いかと思います。
- ある程度の精度があれば短時間で学習できたほうがありがたい ⇒ バギング
- 時間がかかってもいいからとにかく精度にこだわりたい ⇒ ブースティング
それではまた次回!
平成生まれのアラサー文系ぽんこつシステムエンジニア。
エンジニアらしく技術系の記事を書いたり、全く関係ない記事を書いたり、まったりやっていきたいです。
AI(人工知能)、デジタルマーケティング、DX、Office365活用、ガジェットなどに興味があります。
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