【感想】『働かない技術』<日経プレミアシリーズ>

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『働かない技術』の内容

内容については、Amazon商品ページ等にも記載があると思いますので、ざっくりと…。

タイトルが『働かない技術』となっているため、業務効率化のTipsを期待されるかもしれませんが、実際の内容は、“考え方”の部分が多めです。

働き方改革・VUCAの時代に、古い時代遅れの労働観では生きていけませんよ…という本。

※VUCA:Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取ったもの。不安定な状況を指す。

私を含め、いわゆるレガシー企業にお勤めの経験がある方は、あぁ…うちの職場(管理職)も完全にこの状態だ…と頷く場面も多いかと思います。

『働かない技術』の感想

「任せられそうな社員」に任せていないか?

欧米企業では、「任せるべき社員」に任せるという選択肢しかないのに対し、日本では人手不足等を理由に「任せられそうな社員」に任せてしまいがちとのこと。

これはわりとどの職場でもあることだと思います。

採用の段階からはっきり役割が決まっていればベストなのかもしれませんが、大抵そうではないため、何でも(中途半端に)できる人材で溢れ、守備範囲があいまいになりがちです。

結果、いわゆる”できる”人材に仕事が集まり、疲弊して身体か心が壊れてしまうと…。

人事管理との連携も大事になってくるかもしれませんね。

管理職の専門性は、人材育成にこそあり

管理職がプレイングマネージャーであり続けること自体は、良いことだと思いますが、悪いことではないと思いますが、今の時代人材育成ができない管理職はオワコン化するそう。

「俺たちの若い頃は…」という話が大好きな管理職は皆さんの周りにもいるかと思いますが、ほぼ間違いなく求心力は低いですよね。

本の中には以下の一節が出てきます。

管理職の仕事とは、部下の成長のために『贅沢な無駄時間』を作り出すことである

『働かない技術』 P.152より

ほとんどの管理職はプレイヤーとしての時間が長すぎますよね。自分の仕事をさっと済ませて部下の成長のための『贅沢な無駄時間』を捻出できる管理職になれればと思います。

“働かない”ために

まずはメンタリティの問題があるようで。

例えば、ドイツでは仕事は「引き算」(やらないことを決めて、守る)だそうですが、日本はゴリゴリの「足し算」(やることが増えていく)ですよね。

最近では「早く帰れよー」と言ってくれる管理職も増えてきているかと思いますが、やはりまだまだ長時間頑張ることが正義とする方も残存しているような気がします。

なぜそこまで時間がかかるのか?を解明し、生産性を上げて早く帰るほうが良いに決まっています。

長時間労働よりも、効率化して早く帰ろうとすることを承認行為の対象とする環境作りが重要ですね。

また、業務改善の視点として、「ECRS」フレームワークが紹介されています。

Eliminate(排除)、Combine(結合と分離)、Rearrange(入れ替えと代替)、Simplify(簡素化)の頭文字を取ったものです。

手段としてはRPAやAIなどの技術も発展していますので、業務の無駄を可視化して適切に目標設定できれば、きっと効果は出ることでしょう。

それでは、また次回!

 

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