Prediction Oneとは?
ソフトウェア概要は、以前投稿した以下記事の通りです。
繰り返しになりますが、『Prediction One』はSONY製のソフトウェアで、 ソニーネットワークコミュニケーションズ がサービス化し、2019年6月に無償提供を開始しました。
有償化の予定があるそうですが、2020年1月現在は無償で色々と試すことができます。
お手軽に様々な予測ができてとても便利なソフトウェアですが、この度(1月15日)、最新のアップデートで時系列予測が追加されたとのこと。早速試します。
Prediction Oneの時系列予測を試す
環境準備
先述の記事にも記載の通りですが、こちらにアクセスし、「今すぐ始める」というところをクリックします。フォームに必要事項を記入し、「お申込み」をクリック!
登録メールアドレスにメールが届きますので、ダウンロードページに飛び、ソフトウェアをダウンロード・インストールしましょう!
データ準備
時系列分析ということで、Facebook製の時系列予測ライブラリ『Prophet』のお試しのときに使った東京の平均気温10年分のデータを使いましょう。気象庁のHPで誰でも入手できます。
ちょこっと加工してデータの中身は以下のような感じ。
ds | y |
2009-9-11 | 23.9 |
2009-9-12 | 21.4 |
ファイルとしては、日付と平均気温がカンマ区切りで並んでいるだけのCSVでOKです。
ちなみに、『Prophet』のお試し記事は以下の通り。よろしければ、あわせてご覧ください。
学習してみる
さて、いよいよ学習をしてみます。
まずはアプリを起動し、新規プロジェクト作成。
左上の[新規モデル作成]ボタンをクリック。
ウィンドウが開くので、学習データを指定しましょう。
続いてモデル設定。
予測ターゲットは今回ですと[y](平均気温)。予測タイプは[数値予測]とし、[時系列予測モードを使用]にチェックを入れましょう。
予測範囲を設定できますが、今回は30日先まで予測できるモデルを作ります。
[学習と評価を実行]ボタンをクリックすると、学習が始まります。
学習にかかる時間はマシンスペックにもよりますが、今回のようなレベルであれば、数分もあれば完了します。
精度の評価
今回の予測精度レベルは★4となりました。
[精度評価の詳細]では、より詳しい結果を見ることができます。
また、A~Eそれぞれのパターンにおける予測値と実績値のグラフを参照できます。
わりと季節ごとのトレンドを掴めていていい感じだと思います。
[N日先を予測した場合]のNの数字が大きいほど予測が難しくなるので、誤差が出やすくなります。
理由は以下の通りです。
予測してみる
さて、ここからは予測。今回は学習データの向こう1ヶ月間について予測します。
[予測]タブより[新規予測]をクリック。
予測データを自動生成してくれるみたいですが、今回は答え合わせもしたいので、データ指定のほうでいきます。
予測は一瞬で終わります。予測結果はCSVで保存可能。
せっかくなので、Excelで答え合わせ結果をグラフにしてみます。
誤差中央値は2.01、誤差平均値は1.99でした。そこそこいい線いきますね。
まとめ
今回は、Prediction Oneの時系列予測機能を試しました。
既存機能と同様、データの前処理などの作業が不要で、簡単・お手軽に予測できるところがとても良いと思います。
公式にて用意されているチュートリアルにもあるように、来客数予測や出荷数予測など、ある程度周期性があり、トレンドを掴みたい場合の予測に向いていますね。
それでは、また次回!
平成生まれのアラサー文系ぽんこつシステムエンジニア。
エンジニアらしく技術系の記事を書いたり、全く関係ない記事を書いたり、まったりやっていきたいです。
AI(人工知能)、デジタルマーケティング、DX、Office365活用、ガジェットなどに興味があります。
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